バランスボールを用いた介入はバランスを向上させるか

バランスボールとは、エクササイズボール、体操ボール、スイスボールなどと呼ばれ、ボールの弾みや転がり、支える機能を利用して運動を促進するフィットネス用具の一つです。
空気圧によってボールが弾むため、ボールの上に座ることや、座って足上げなどの運動をすると、体幹筋が賦活されやすいと考えられています。
今回は、バランスボールを用いた運動介入にどのような効果があるかを解説していきたいと思います。
こちらの研究を参考に解説していきます。
まず、今回の研究の対象者は65以上の高齢者38名です。
バランスボールを用いたエクササイズを週2回、12週間実施しています。
運動の内容は
①ボールに座り骨盤の動かす運動、②ボールに座り片足を上げる運動、③ボール上でのブリッジ運動、④足にボールを挟んでつぶす運動、⑤挟んで持ち上げる運動などが行われています。
運動の結果、脚の筋力(立ち座りテスト)、腕の筋力(アームカールテスト)、柔軟性(座位リーチテスト)などが改善しました。
これらに加えて、バランスの指標である2つのテスト(片足立ち、TUG)でも改善が見られました。
しかし、バランス能力に関する効果の大きさとしては、片足立ちで1秒弱の増加ということでそれほど大きいとはいえません。
前述した体幹トレーニングなどに比べて運動強度が低かった(運動の難しさ、量など含む)可能性も考えられますね。
結論として、今回の研究では、バランスボールによるエクササイズを行った結果、柔軟性や筋力、バランスなど包括的に改善が確認できました。
しかし、バランスに着目して考えると大きな変化は見込めない可能性があります。
運動強度(実施頻度、時間)なども多くはないので、バランスへの影響の小ささに関係しているかもしれません。
いかがだったでしょうか。
今回は、バランスボールを用いたエクササイズが運動機能やバランスにどのような影響があるかを調べた論文を紹介しました。
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保有資格:理学療法士、修士(理学療法学)、認定理学療法士(運動器)
住環境コーディネーター2級
略歴:理学療法士免許取得後、大学病院に勤務し、整形外科、神経疾患、がんなど様々な疾患の理学療法に従事する。
その後、大手自費リハビリ施設にて勤務し、医学的根拠(エビデンス)の基礎を学び、店舗・訪問リハビリにて利用者様に尽力する。
エビデンスに基づくサポートができるように、多数の学会発表や論文執筆を通じてさまざまな疾患やトレーニングの学習に励む。
過去の経験を活かし、在宅でも本格的なリハビリをお届けするために、自費訪問リハビリサービスのRehab Tokyoを設立。


