バランスを向上させるための簡単な体幹筋力トレーニングの効果は?

今回も体幹筋力とバランスの関係についての科学的な知見を紹介します。
体幹筋力とは、腹筋や背筋など、体の中心部分にある筋肉群のことを指し、この筋肉群の強さが、姿勢や動作の安定性に大きな影響を与えます。
体幹がしっかりしていると、日常生活での転倒リスクが減り、疲れにくく、効率的に体を使えるようなると考えられています。
今回は、2種類の簡単な体幹トレーニングがバランスに効果を与えるのかを検証した論文を解説します。
まず、今回の研究の対象者は65-80歳の病院の患者さんです。
2種類の体幹トレーニングは
ブリッジとクロスエクステンションのみを5分×3セット、合計30分を8週間実施しています。


ブリッジは仰向けで膝を曲げた状態から、お尻を上げる動作です。
クロスエクステンションは、四つ這いから右手を上げた場合、反対側の左脚を後ろに伸ばす体幹トレーニングです。
率直な感想ですが、この運動を5分継続(クロスエクステンションは2分半で反対側を行う)するのは、簡単ではないかもしれませんが。。。汗
持久力という点を省けば道具も必要なく、比較的行いやすい運動であると思います。
これらのトレーニングを2か月行った結果、
バランススコア(Berg Balance Scale)にて約2.6ポイント増加、重心動揺の安定性の向上を認めました。
このことから比較的簡単な2種類のトレーニングでもバランス向上に効果がある可能性が高いと考えられます。
本研究の改善の機序は不明ですが、筋力トレーニングによる体幹筋力の向上、固有受容感覚(体の動きを認識する)の改善などが促され、バランスの改善をもたらした可能性を筆者らは指摘しています。
本研究のように5分間もこの姿勢をとるのは難しいかもしれませんが、1分からでも取り組んでみてはいかがでしょうか。
今後も有益な情報を発信していきます。
それではまた!!
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保有資格:理学療法士、修士(理学療法学)、認定理学療法士(運動器)
住環境コーディネーター2級
略歴:理学療法士免許取得後、大学病院に勤務し、整形外科、神経疾患、がんなど様々な疾患の理学療法に従事する。
その後、大手自費リハビリ施設にて勤務し、医学的根拠(エビデンス)の基礎を学び、店舗・訪問リハビリにて利用者様に尽力する。
エビデンスに基づくサポートができるように、多数の学会発表や論文執筆を通じてさまざまな疾患やトレーニングの学習に励む。
過去の経験を活かし、在宅でも本格的なリハビリをお届けするために、自費訪問リハビリサービスのRehab Tokyoを設立。


