大腿骨骨折後のリハビリ(自宅編)

大腿骨骨折後には、筋力低下、バランス低下を呈することがあり、国内ではほとんどの場合は手術の適応となります。
手術後には、病院でリハビリを実施したのちに退院することでしょう。
皆様は、病院から退院した後のリハビリはどのように行っていますでしょうか。
外来リハビリを行う方や、自宅にて可能なリハビリを行う方。デイサービスなどに行ってトレーニングをする方などさまざまでしょう。
今回は、大腿骨骨折後の自宅リハビリで効果が確認されているものについて解説をしたいと思います。

大腿骨骨折後の自宅でのリハビリについて
今回の解説はこちらの論文を参考にしています。
大腿骨骨折後の自宅リハビリについての今回の研究は、平均年齢77-78歳、大腿骨骨折後の平均経過期間8-9か月の方を対象に行われています。
効果としては、下肢機能評価であるShort Physical Performance BatteryとバランステストであるBerg Balance Testにおいて改善が認められています。
介入の内容は、セラピストとのマンツーマンではなく、セラバンドというゴムバンドを用いた抵抗運動と立ち上がり練習やステップ練習となっており、頻度は週3回、6か月間実施しています。
リハビリが自宅で実施可能である点、セラピスト無しでもある程度の効果がある点が興味深いですね。
実際の運動を一つ抜粋し掲載します。

この運動は、股関節の後ろの筋肉(大殿筋、ハムストリングス)を鍛える運動になります。
無理やり大きく動かさず、ご自身の動かせる範囲で実施してみてください。
セラバンドは、種類により硬さが違いますので、注意してください。
Latham NK, Harris BA, Bean JF, Heeren T, Goodyear C, Zawacki S, Heislein DM, Mustafa J, Pardasaney P, Giorgetti M, Holt N, Goehring L, Jette AM. Effect of a home-based exercise program on functional recovery following rehabilitation after hip fracture: a randomized clinical trial. JAMA. 2014 Feb 19;311(7):700-8.
紹介した大腿骨骨折後のリハビリは、複合的な運動で構成されており、セラバンドを用いた抵抗運動は効果がある可能性が高いとされています。
実際に運動する際は、転倒に十分気を付けて行ってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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保有資格:理学療法士、修士(理学療法学)、認定理学療法士(運動器)
住環境コーディネーター2級
略歴:理学療法士免許取得後、大学病院に勤務し、整形外科、神経疾患、がんなど様々な疾患の理学療法に従事する。
その後、大手自費リハビリ施設にて勤務し、医学的根拠(エビデンス)の基礎を学び、店舗・訪問リハビリにて利用者様に尽力する。
エビデンスに基づくサポートができるように、多数の学会発表や論文執筆を通じてさまざまな疾患やトレーニングの学習に励む。
過去の経験を活かし、在宅でも本格的なリハビリをお届けするために、自費訪問リハビリサービスのRehab Tokyoを設立。



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