
本邦における脳卒中の訪問リハビリ効果
脳卒中(脳出血、脳梗塞、クモ膜下出血)後のリハビリは世界的に推奨されており、現在も新たな方法が開発され続けています。
病院でのリハビリの後は、回復期リハビリテーションを行うことがあり、自宅や施設へと生活の場が移り変わります。
今回は、施設や自宅にて実施されることの多い訪問リハビリについての効果をみてみます。
対象:訪問リハビリを実施した脳卒中者76名。対象者の平均年齢は68.7±10.9才,男性51名,女性25名
介入:内容の詳細不明
評価指標:日常生活評価指標(Functional Independence Measure:FIM)で一点以上を改善、セラピストの主観的評価
結果:76名中72名が改善と判断された。
FIMは、回復期群(発症後の期間が1年以内)では97%、慢性期群(発症後の期間が1年以上)では72%が改善した。
慢性期患者では、FIM以外でのセラピストの主観的な項目での改善が多かった。
改善したFIM項目については、歩行、階段、移乗(車椅子への乗り移り)が多かった。
FIM以外の項目では、床からの立ち上がり、外出機会の増加、玄関の出入りが多くなった。

引用文献:荒尾雅文.脳卒中者に対する訪問リハビリはどのような項目で効果が得られるのか?─FIMで評価できるところとできないところ─.理学療法科学 28(1): 59–63, 2013.
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/28/1/28_59/_pdf
日本国内での脳卒中訪問リハビリは、発症後1年以上経過している慢性期群においても改善が期待できる場合が多いようです。
慢性期群については、大まかな生活機能の改善が72%に留まりますが、セラピストの主観的な観察では”床からの立ち上がり、外出機会の増加、玄関の出入り”において改善がみられます。
注意すべきなのは、”リハビリの目的が個々の利用者様により異なるため、一概にどの項目が改善しやすいとは言えないこと”、”セラピストの知識・経験などの情報がないこと”、”リハビリの内容(種類、リハビリの頻度、主な期間)が不明であること”などが挙げられます。
上記のような生活項目でお悩みの方は訪問リハビリを増やすことを検討してもよいかもしれません。
Rehab Tokyoでは、リハビリに関する情報を発信していきます。
ではまた次回!
